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問 次の集合Gに演算・を定義すれば、 であるから、結合法則は成立する。 (C)∀x∈Gに対して、z=4−xとおく。このとき、 x∈Gに対して逆元が存在して、x−1=4−xで与えられる。 以上から、Gは演算・に関して群を成すことが示された。 |
| 問 群Gにおいて、
(@)単位元はただ1つ存在する。 (A)∀x∈Gに対して、逆元はただ1つ 存在する。 解 (@)Gにおける単位元が2個存在すると仮定して、 それをe、e´とする。このとき、 e=ee´(右からe´を掛けた)=ee´(左からeを掛けたと見る) =e´ となり、e、e´一致する。 従って、単位元はただ1つである。// (A) xの逆元が2つあるとし、それをy、y´とする。このとき、 xy=e、y´x=e で、 y´=y´e=y´(xy)=(y´x)y=ey=y となり、y、y´は一致する。 従って、xの逆元はただ1つである。// |
| 問 群Gにおいて、∀x∈Gに対して、 (@)(x−1)−1=x (A)(xy)−1=y−1x−1 解 (@) xx-1=eの両辺に、(x−1)−1 を掛けると、 (xx−1)((x−1)−1)=e((x−1)−1)=(x−1)−1、 x(x−1((x−1)−1))=x=(x−1)−1、 従って、(x−1)−1=x である。// (A) xy に y−1x−1 を掛けてみる。 (xy)(y−1x−1)=(x(yy−1)x−1)=xex−1=xx−1=e となるから、(xy)−1=y−1x−1 である。// |
| 問 群Gの任意の元xに対して、x2=e が成り立つならば、Gはアーベル群である。 解 x2=e より、x=x−1が直ちに分かる。 そこで、∀x、y∈Gに対して、xy=x−1y−1=(yx)−1=yx 従って、Gはアーベル群である。// |
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問 群Gの部分集合Hが、次の条件を満たすとき、 (1)H≠φ (2)x、y∈H ⇒ xy−1∈H 更に、x、y∈Hについて、y−1∈Hであるから、 以上から、上の条件を満たせばHはGの部分群となることが |
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問 Gを群、HをGの部分群とし、a∈Gとする。このとき、 (2)∀x、y∈Hに対して、axa−1、aya−1∈aHa−1で、 (3)(axa−1)−1=(a−1)−1x−1a−1=ax−1a−1、 以上から、aHa−1<G であることが示された。// |
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問 Gを群、SをGの部分集合とし、 (2)x、y∈Z(S)とする。このとき、xy∈Gであって、 (3)x∈Z(S)とする。このときx−1∈Gであって、 =x−1(xs)x−1=(x−1x)sx−1=esx−1=sx−1 従って、x∈Z(S)⇒x−1∈Z(S)であることがわかる。 ∴以上から、Z(S)<G が示された。// |
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問 可換群Gの元a、bの位数をそれぞれm、nとする。 従って、(ab)i=(ab)(ab)……(ab)=e、 Gはアーベル群だから、 i≠1であることは明らか。(∵i=1とすれば、ab=1で、a=b−1、 よって、ab≠eであり、a≠b−1、ai≠b−i だから、 ai=eより、i はmの倍数で、従って、i=mk(k∈Z)と書ける。 従って、∃k、h∈Zにより、mk=nhとなるが、 |
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問 S3の部分群を全て求めよ。 左から順に、I、σ1、σ2、σ3、σ4、σ5 とする。I
は恒等置換を表す。 |
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問 長さrの巡回置換の位数はrである。 つまり、σをr回連続で 行うと、r回目の操作においては、 |
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問 (@) ( j k
)=( i j )( i k )( i j ) |i j k| (A) ここでも、右辺の計算を行う。 数字が多いから色分けは出来ませんが、 |
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問 (Sn:An)を求めよ。 よって、SnのAnによる左剰余類の個数は、AnとσAnの2つであり、 |
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問 G={1、−1、i、−i }は、乗法に関して群を成す。 H1 ={1・1、(−1)・1}=H 従って、H1=H(−1)、H(i)=H(−i) であって、 更に、H1∩H(i)=φ、H1∪H(i)=G である事もわかる。// |
| 問 素数位数の群は巡回群である。 解 素数位数の群をGとし、|G|=p (pは素数)とする。 そして、G∋a≠e をとる。このとき、a によって生成される 部分群 <a> を考える。<a> の位数が有限である事は 明らか。 更に、ラグランジュの定理から、 |G|=(G:<a>)|<a>| が成り立ち、a≠e であったから、 |<a>|≠1 である。 従って、|<a>|=p =|G|となり、 G⊇<a> であることを合わせて、G=<a> を得る。 以上で、素数位数の群は巡回群であることが示された。// |
| 問 Gを群、HをGの部分群とする。このとき、 (G:H)=2 ならば、HはGの正規部分群である。 解 x∈G とする。x が H の元ではないとき、 G=H ∪ xH=H ∪ Hx と表されるから、xH=Hx である。 x∈H であるときは、明らかに xH = Hx が成り立つ。 従って、H は G の正規部分群である。// |
| 問 S3の正規部分群を全て求めよ。 解 S3の部分群は先に求めたから、それらについて吟味する。 先ず、S3の部分群の { I }、S3 は明らかにS3の正規部分群である。 そこで、 H1={ I、σ1 }、H2={ I、σ2 }、H3={ I、σ3 }、 H4={ I、σ4、σ5 } とおく。 (1)σ2σ1σ2−1=σ3 であるから、H1 はS3 の正規部分群ではない。 (2)σ1σ2σ1−1=σ3 であるから、H2 はS3 の正規部分群ではない。 (3)σ1σ3σ1−1=σ2 であるから、H3 はS3 の正規部分群ではない。 (4)ところが、H4 については、元自体の変化はあるものの、 部分群H4 自体の構造には変化はない。(つまり、σ4 がσ5 に変化したときは、 σ5 はσ4 に変化する、ということ。) よって、H4 はS3の正規部分群である。 従って、S3の正規部分群は、{ I }、H4、S3 の3つである。// |
| 問 Gを群とし、N1、N2をGの正規部分群とする。 そして、N1∩N2={e}ならば、 ∀x∈N1、∀y∈N2 は可換である。 解 N1がGの正規部分群だから、x−1∈N1 従って、 yx−1y−1∈N1、xyx−1y−1∈N1である。 同様にして、N2はGの正規部分群だから、 y−1∈N2 従って、 xyx−1∈N2、xyx−1y−1∈N2である。 ∴ xyx−1y−1∈N1∩N2={e} だから、 xyx−1y−1=e 、 ∴xy=yx であるから、 x∈N1、y∈N2 は可換である。// |
| 問 定義集にあるように、準同型写像 f:G→G´について (1)Imf は、G´の部分群である。 (2) Kerf は、Gの正規部分群である。 解 (1)∀f(x)、f(y)∈Imf に対して、 e∈Gに対して、f(e)=e´ だから、Imf≠φ、 f(x)f(y)−1=f(x)f(y−1)=f(xy−1)、xy−1∈Gで、 f(x)f(y)−1=f(xy−1)∈Imf 従って、Imf<G´// (2)∀x、y∈Kerf とする。 e∈Gについて、f(e)=e´だから、e∈Kerf、 よって、Kerf≠φ f(xy−1)f(x)f(y)−1=e´e´−1=e´ 従って、xy−1∈Kerf よって、Kerf<G ∀x∈G、∀y∈Kerf とする。 f(xyx−1)=f(x)f(y)f(x)−1=f(x)f(x)−1=e´ xyx−1∈Kerf、 従って、x(Kerf)x−1⊆Kerf 従って、Kerf はGの正規部分群である。// |
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問 準同型写像 f:G→G´について |
| 問 Rは加法によって群を成し、R+は乗法群によって群を成す。このとき、加法群Rから、 乗法群R+への写像 f:R→R+ 、x → ex が同型写像であることを示せ。 解 ∀x、y∈Gに対して、f(x+y)=e(x+y)=exey=f(x)f(y) だから、f は準同型写像である。 x≠y とする。このとき、x−y≠0で、f(x−y)=e(x−y)≠0、 従って、ex≠ey 、つまり、f(x)≠f(y) であるから、f は単射 次に、∀x∈R+に対して、∃y=logx ∈R s.t. f(y)=elogx=x となるから、f は全射 以上から、f は全単射準同型写像、つまり同型写像であり、 RとR+が同型である事が示された。// |
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問 無限巡回群は加法群Zに、位数nの有限巡回群は ここで、f(m1)=f(m2)、つまり、xm1=xm2 とする。 f は全単射準同型写像であるから、
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| 問 R
を単位的環、つまり、R は乗法に関する 単位元 1 を持つとする。このとき、 (1)単元は零因子ではない。 (2)R の単元全体は乗法に関し群をなす。 解 (1)a を単元かつ零因子、b を0でないR の元とし、 ab=0 とする。このとき、 b=1・b =(a−1・a)b=a−1(ab)=0 となり矛盾。 従って、単元は零因子ではない。// (2) a、b をRの単元とする。すると、a−1、b−1もR の元で、 従って、a−1b−1 =( ab )−1∈R である。 ∴ab も単元であり、このことから、単元全体の成す集合は、 乗法に関して閉じていることが分かる。 また、1 も単元であることは明らかで、これが単位元である。 更に、(a−1)−1=a であるから、a−1 も単元である。 これが、a の逆元である。 尚、結合法則については明らかであるため、省略した。 以上のことから、R の単元全体は乗法に関し群をなすことが示された。// |
| 問 S
を環R の空ではない部分集合とする。 このとき、次の3つは同値である。 (1)S はR の部分環である。 (2)S∋∀a、b に対し、a+b、−a、ab∈S (3)S∋∀a、b に対し、a−b、ab∈S 解 (1) ⇒ (2) は明らか。 (2) ⇒ (3) を示す。 ∀a、b ∈S に対して、−b ∈S であるから、 a+(−b) =a−b ∈S がいえる。 これは、(3)の条件であった。 (3) ⇒ (1) を示す。 まず、S は空ではないから、 S∋∃a に対して、a−a =0∈S 、0−a =−a ∈S である。 そして、a、b ∈S に対して、−b ∈S であるから、a−(−b) =a+b ∈S が成り立ち、S は加法に関して閉じている。 また、S はR の部分集合であることを考えると、S は加法に関して可換群である。 乗法に関して、結合法則と分配法則が成り立っていることは、 S がR の部分集合であることから明らかである。 従って、S はR の部分環である。// |
| 問 有限個の元からなる整域は体である。 解 R={ 0、1、a1、・・・、an−2 }を整域とする。 R*=R−{0} は、乗法群である。 このとき、∀ai ∈R* ( 1≦i≦n−2)に対して、 aiR* ={ ai・1、ai・a1、・・・、ai・an−2 }を考える。 ここで、ai・aj=ai・ak とすると、ai( aj−ak )=0 で、 R は整域だから、ai≠0 により、aj−ak=0、即ち、aj =ak となる。 従って、aiR* は、n−1個の元からなる集合であり、 R* が群であることを考えると、aiR* =R* でなくてはならない。 このことは、∀ai ∈R* ( 1≦i≦n−2)に対して、 ∃aj ∈R* 、( 1≦j≦n−2)、 s.t. ai・aj =1 となり、 しかもそのような aj はR* の中に ただ1つであることを示している。 従って、R の 0 以外の元は全て単元であるから、Rは体である。// |
| 問 R
を単位的環、I をR のイデアルとする。 このとき、 I =R ⇔ 1∈I 解 先ず、I =R とすると、R は単位的環であるから、 1∈R=I である。 逆に、1∈I とする。このとき、∀x∈Rに対して、 I はR のイデアルだから、1・x ∈I が成り立ち、 従って、R ⊆I である。I ⊆R は明らか。 ∴I =R である。// |
| 問 Z[
X ]のイデアル ( 2、X )は単項イデアルではない。 解 ( 2、X )が単項イデアルであると仮定し、( 2、X )=(f(X)) とおく。( f(X)∈Z[ X ] ) 2∈( 2、X )=(f(X)) より、∃g(X)∈Z[ X ] 、s.t. 2=f(X)g(X) と書ける。 ここで、deg 2 =0=deg f(X)+deg g(X) で、f(X)、g(X) ≠0 であるから、 deg f(X)、g(X) ≧0 で、このとき deg f(X)=deg g(X)=0であり、 従って、f(X)=a、g(X)=b 、a、b ∈Z となる。 一方で、X ∈( 2、X )=(f(X))=( a )=aZ[ X ] であるから、 X=ah(X)、h(X) ∈Z[ X ] と書け、こちらもdegree の比較により、deg h(X)=1 従って、h(X)=cX+d となる。(c、d ∈Z) ∴X=a(cX+d )=acX+ad で、ac =1、ad=0 を得る。 a ≠0 だから、d =0 で、ac =1 より、a =±1 を得る。 このとき、( 2、X )=(f(X))=( a )=(1) より、∃p(X)、q(X) ∈Z[ X ]、s.t. 2・p(X)+X・q(X) =1 なる関係がある。 ここで、X =0 を代入すると、2・p(0)=1 で、p(0) は整数値をとるので、 これは矛盾。 従って、( 2、X )は単項イデアルではない。// |
| 問 R
を環、S をR の部分環、I をR のイデアルとする。 |R|=n<∞、|S|=m、|I|=k とする。 このとき、m|n 、k|n 、|R/I|=n/k である。 解 R は加法に関して群を成す。(特に可換群) S、I はRの部分加群であるから、 ラグランジュの定理から n =( R:S )m =( R:I )k で、これより直ちに m |n 、k |n を得る。 I はRのイデアルであるから、剰余環 R/I は 加法群の剰余類全体であるから、ここで再び ラグランジュの定理によって、 |R/I|=( R:I )=n/k を得る。// |
| 問 Z[
i ]={ a+bi |a、b∈Z } と、 Z[ √3 ]={ a+b√3 |a、b∈Z } が同型でない事を示せ。 解 Z[ i ] と、 Z[ √3 ] の間に同型写像が存在しないことを示す。 そこで、Z[ i ] と、 Z[ √3 ] の間に同型写像 f が存在すると 仮定する。 f( i )f( i )=f( i2 )=−f(1)=−1 より、f( i )=±i であるが、 ±i はZ[ √3 ] の元ではない。これは f が同型写像であることに矛盾。 従って、Z[ i ] と、 Z[ √3 ] の間に同型写像が存在しない、 つまり、Z[ i ] と、 Z[ √3 ] は同型ではない。// |
| 問 整域に同型な環はまた整域になることを示せ。 解 整域に同型な環を R とし、このR が整域ではないと仮定する。 このとき、R は0 以外にも零因子 a を持つとしてよい。 従って、∃b ∈R、b≠0、s.t. ab =0 である。 そして、R と同型な環をR´とし、同型写像を φ とする。 このとき、φ( ab )=φ( a )φ( b )=0 となる。 しかし、a、b ≠0 であったから、φ( a )≠0、φ( b )≠0 で、 R´は整域だから、これは矛盾。 従って、整域に同型な環はまた整域である。// |
| 問 R=Z[
√7]={ a+b√7|a、b∈Z } とし、4+√7 で生成される R のイデアルを I とすると、R/I 解 a、b ∈Z とする。 a+b√7 =( a−4b )+b( 4+√7 )と書けるから、R =Z+I である。 I =(4+√7)(a+b√7) ∈Z であるとき、 ( 4a+7b )+√7( a+4b )∈Z だから、a+4b =0、 このとき、(4+√7)(a+b√7)=4・(−4b)+7b=−9b ∈9Z となる。 また、9 =( 4+√7 )( 4−√7 )∈I だから、 Z ∩ I =9Z であることが分かる。 従って、、第二同型定理から、Z/9Z |
| 問 R
を単位的可換環とし、p、q ∈R とする。 p とq が同伴のとき、p が素元 ⇔ q が素元 解 p が素元とすると、p は0でも単元でもないから、 p と同伴であるq も0でも単元でもない。 q |ab であれば、p |ab で、p は素元だから、p |a 又は p |b 従って、q |a 又は q |b であるから、q は素元である。// |
| 問 R
を整域とする。a、b∈R とする。 (1)素元は既約元であること。 (2)ab が既約元 ⇔ a、b の一方が既約元で、他方が単元 (3)ab が素元 ⇔ a、b の一方が素元で、他方が単元 解 (1) p を素元とし、a |p とする。従って、b ∈R によって、 p=ab と書ける。p は素元であったから、p |a 又は p |b である。 p |a のとき、u ∈R により、a=up と書ける一方で、 a |p だから、v ∈R により、p=va と書ける。 ∴p=vup 、(1−vu)p=0 となる。 Rは整域であり、p ≠0 だから、vu =1 、従って、v、u は単元である。 ∴a 〜p である。 一方、p |b のとき、k ∈R により、b=kp と書ける。 また、a |p だから、v ∈R により、p=va と書ける。 ( v は上の v とは違うものである。) ここで、p =ab =avp だから、 (1−av)p=0 より、a、v は単元である。 以上より、a |p のとき、a は単元か、a 〜p であるから、p は既約元である。// (2) 先ず、ab が既約元とする。このとき、a |ab より、a が単元か、a 〜abである。 そこで、a を単元とする。b |ab だから、b は単元か、b 〜ab である。 b が単元とすると、ab が既約元であることに反するから、b 〜ab である。 従って、b は単元ではなく、b 〜ab であるから、b は既約元である。 また、a 〜ab とすると、a=abp (p は単元)と書け、 a(1−bp)=0 より、bp=1 で、従って、b は単元である。 このとき、a は単元はないから、a 〜ab によって、a が既約元となる。 逆を示す。a を単元、b を既約元とする。このとき、 b |ab より、q ∈R によって、ab =bq と書け、a´をa の逆元とすると、 b=bqa´ となり、従って、qa´=1、q は単元である。 ∴a 〜ab だから、ab は既約元である。// (3) 先ず、ab を素元とする。ab |ab であるから、ab |a 又は ab |b である。 ab |a とすると、a=abq により、b が単元となることが分かる。 更に、a |ab であること、R が整域であることを合わせると、 a 〜ab を得る。従って、a は素元となる。 同様にして、ab |b とすると、a が単元で、b が素元となることが分かる。 逆に、a を素元、b を単元とする。このとき、 a |ab であって、ab=ap (p∈R)、a=apb´(b´はb の逆元) によって、p は単元であることが分かる。 ∴ab 〜a であるから、 ab は素元である。// |
| 問 一般に、Z[
i ]={ a+bi |a、b∈Z } はUFD であることが 知られている。さて、5∈Z[ i ] について、 5=( 1−2i )( 1+2i )=( 2+i )( 2−i ) と2つの式で 表される。これは何を意味しているのか。 解 Z[ i ] において、5 は単元ではないから、Z[ i ] における 既約元によって、一意的に分解される。 そして、その分解の仕方は順序と同伴の差を除き一意的である。 ( 1−2i )( 1+2i )=( i )( 2+i )( −i )( 2−i ) とすれば、 これが全てであるが、少し付け加えると、 ± i は、Z[ i ]における単元であることに注目すると、 ( 1−2i )=( −i )( 2−i )、( 1+2i )=( i )( 2−i ) と 表すことができ、結局は、( 1−2i ) と ( −i )( 2−i )、( 1+2i ) と ( i )( 2−i )は 同伴の関係にある、ということである。 この意味で、上の2つの分解は同じものとしてとらえられる。// |
| 問 Z[
√(−5) ]={ a+b√(−5) |a、b∈Z } における単元は、 ±1 であることが知られている。 このとき、 6=2・3=( 1+√(−5))・(1−(√−5)) となる。 ここで、2、3、( 1+√(−5))、(1−(√−5))はそれぞれ Z[ √(−5) ] における既約元である。 このことは、何を意味しているのか。 解 2 と、3 のどちらもが、 ( 1+√(−5))、(1−(√−5))とは同伴の関係にない。 つまり、Z[ √(−5) ] においては、分解の一意性が成立しない。 Z[ √(−5) ] は UFD ではない事が上の式によって示されている。// |
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問 Rを単位的可換環とし、I をRのイデアルとする。 逆に、I をR の素イデアルとする。 |
| 問 R
を単位的可換環とする。 極大イデアルは素イデアルであることを、 上の問の結果を使わずに証明せよ。 解 M をR における極大イデアルとする。 a、b∈R 、ab∈M とする。 ここで、a はM の元ではないとする。 さて、R のイデアル M+aR を考えると、 M ⊂ M+aR ⊆ R であって、M は極大イデアルだから、 M+aR = R であって、これより ∃m ∈M、∃r ∈R 、s.t. m+ar =1 となる。 ここで、b =1・b =( m+ar )b =mb+abr ∈M がわかる。 (∵R は可換環で、M はR のイデアルであるから) 従って、M は素イデアルであることが示された。// |
| 問 R を単項イデアル整域( PID
)とする。 a∈R について、次は同値である。 (1)a は既約元 (2)a は素元 (3)aR は、(0) とは異なる極大イデアル 解 (2) ⇒ (1) であることは既に証明した。 (3) ⇒ (2) の証明をする。 先の問題から、aR は素イデアルであることが分かる。 これより、a は素元であることが分かる。(∵a |xy とすると、xy=ab と書ける。 ∴ xy ∈aR、aR は素イデアルであるから、x ∈aR、or y ∈aR から。)// (1) ⇒ (3) を証明する。 a を既約元とし、aR ⊂I ⊆ R となるような イデアル I をとる。R は PID だから、I =bR と書ける。 a ∈aR ⊂ bR だから、a=br と書くことが出来る。 a は既約元だから、b or r が単元である。 b を単元とすると、b−1∈R、bb−1=1∈bR だから、bR=R r を単元とすると、aR =brR =bR となって、これは矛盾である。 従って、aR は極大イデアルであることが分かる。// |
| 問 R を可換環とし、p1、p2
⊂R を素イデアル、a ⊂R をイデアルとする。 このとき、a ⊂p1 ∪ p2 ⇒ a ⊂p1 または a ⊂p2 を示せ。 解 a がp1、p2 のいずれにも含まれないとする。 このとき、∃x、y∈a で、特に、x はp1 の元でなく、y はp2 の元でない ようなものが存在する。 ここで、 x+y ∈a ⊂p1 ∩ p2 であるから、 x+y ∈p1 または x+y ∈p2 である。 x+y ∈p1 のとき、b ∈p1 とすると、a ∈p1 となり、矛盾が生じる。 従って、b はp1 には属さない。 また、b の選び方によって、b はp2 にも属さないことから、 b ∈a はp1 、p2 のいずれにも属さないが、 これは、a ⊂p1 ∪ p2 に矛盾する。 x+y ∈p2 のときも、全く同様のことが言える。 従って、(背理法によって)命題は成立する。// |
| 問 R を可換環とし、p ⊂R を素イデアル、a1、a2
⊂R をイデアルとする。 このとき、a1 ∩ a2 ⊂p ⇒ a1 ⊂p または a2 ⊂p を示せ。 解 a1 がp に含まれないとして、a2⊂p を導く。 p に属さない a1の元 x をとる。ここで、∀y ∈a2 に対して、 xy ∈ a1a2 ⊂ a1 ∩ a2 ⊂p 、 ∴xy ∈p で、 p は素イデアルであったから、x ∈p または y ∈p である。 しかし、x はp に属さないように選んであるから、y ∈p でなくてはならない。 従って、y ∈p により、 a2 ⊂p を得る。 同様にして、a2 がp に含まれないことを仮定すれば、a1 ⊂p を得る。 従って、上の命題は証明された。// 尚、a1a2 ⊂a1 ∩ a2 であることは、 x ∈a1、y ∈a2 に対して、xy ∈a1、 かつ、xy ∈a2 であることより導かれる。 |